インドでバックパッカー&働いた経験もある、インドLOVERあきえです。
今回は、ついにインドの魔境に踏み込みます。
そう、オンラインで鉄道チケットを取る方法です。
これには、本っ当に苦労しました……
そして、私と同じように苦労した方々、奮闘した末に諦めた方々もいます。
インド鉄道の予約は、オンラインでできるようになると本当に便利で最高なのですが、使えるようにまでが非常に大変……‼
私も2~3週間、格闘した末に、やっとの思いで登録にこぎつけました。そんな私の経験が、きっと誰かのお役に立つと思い、この記事を書いています。
インド鉄道の「乗り方」編はこちらをどうぞ。
あわせて読みたい【インド旅行記2023⑤】インド鉄道の乗り方・完全ガイド!
インド鉄道・チケット入手の方法は3種類
まず、インドの鉄道チケットを購入する方法を紹介します。チケットを購入する方法は、おおまかに3つあります。
オンライン予約の方法だけ知りたいという人は、「インド鉄道・オンラインでの予約方法」に飛んでください。
1、駅の窓口で買う
一番シンプルな「駅に行って買う」方法です。
ニューデリーやコルカタなどの大きな駅には「外国人専用」のチケット窓口もあります。こちらで、名前やパスポートなどの必要項目を紙に記入し、チケットを購入します。
2、旅行会社で手配してもらう
駅で買うよりは断然かんたんな方法が、旅行会社に手配を頼むことです。
大きな都市や観光地であれば街中に旅行会社がたくさんあるので、すぐに見つかるでしょう。
しかし、やはり手数料はかかります。
ただ、わざわざ駅の窓口まで移動して、並んで待って……という時間をかけるくらいなら、手数料を払ってサクッと取ってもらったほうがいい、と考える人もいるでしょう。
また、上記はインド現地で、現地の旅行会社に頼む場合ですが、日本にいながら予約したい場合は、日本の旅行会社や代行業者に頼むこともできます。この場合は、一般的に値段は高くなります。
3、オンラインで購入する
そして近年、ついにオンラインで鉄道予約ができるようになりました!!
数年前までは「海外のクレジットカードだと決済できない」という情報も見かけましたが、今は海外のクレジットカード+海外の携帯電話番号、つまり日本のカードと携帯番号でも予約できるようになっています。
実際、2023年のインド旅でこの方法を使い、めちゃくちゃ快適だったので、ぜひこの方法をご紹介したいと思います。
ただし、予約できるようになるまでが、めちゃくちゃめんどくさかった……!
そのあたりも含めて、オンラインでの鉄道予約方法について詳細を見ていきましょう。
インド鉄道・オンラインでの予約方法
さて、ここからは実際にオンラインで鉄道予約をする手順です。
オンラインで鉄道チケットを取るためには、以下の手順で進めます。
- IRCTCでアカウント登録
- アプリixigoをダウンロード
- アプリixigoで予約
IRCTC(インド鉄道の公的会社)とixigoが紐づいているので、まずはこの2つの登録が必要ということです。
IRCTCのみでも予約できるようなのですが、どうがんばっても私はできなかったので、上記の方法で予約をしています。
このように誰かはできるけど、他の人はなぜかできない、ということも発生しています。そして登録自体もできる人、できない人がいる……
ここからインドははじまっています(笑)
こんな状況なので今からご紹介する方法がすべてではないし、正解でもないということを頭に置いておいていただけるとうれしいです。
あくまでも、私が利用できた方法をご紹介します。
1、IRCTCでアカウント登録
まずは、IRCTCのサイトでアカウント登録をしましょう。
左上の「REGISTER」をクリック。
3ページにわかれています。こちらは「Basic Details」(左上の記載)。
上から順に入力していきます。
- 名前
- パスワード2つ
- 言語
- 秘密の質問
- 4の答え
2つ目は「Personal Details」のページです。(上部中央)
同じように上から入力していきます。
- 名前
- 職業
- 生年月日
- 既婚・未婚
- 国
- 性別
- メールアドレス
- 電話番号
- 国籍
ここで注目は電話番号。5. の国を「Japan」にすると、8. 電話番号の国番号が入力できるようになります。
すると、こんな表記が登場します。
要約すると「インド以外の番号だと登録するのに100ルピーかかりますよ」という内容です。
日本の国番号(81)と携帯電話番号を入力して、次に進みましょう。
3つ目は、「Address」(右上)。
ここで住所を入力するのですが、日本の住所で大丈夫です。これで、入力完了!
海外からの登録なので、この後登録料を支払う手順に進みます。
「国際ユーザーの登録料は100.0ルピー+GSTです」などの案内があります。下にスクロールすると以下の画面に。
支払い方法が4つから選択できます。どうやら登録できるものとできないもの、またはカードの種類によってもできたりできなかったりするようです。
私も何度か試して、結局1番下のもので登録できました。
「Make Payment」をクリックして次へ。
電話番号とメールアドレスを入力すると、スマホに認証コードが届くはず……
なのですが、なぜか私はこの段階で「番号が正しくありません」とエラーが出てしまい、次に進めませんでした。
何度やってもうまくいかないので、後日マイアカウントに入り続けてみたらできました。
そして、無事に認証コードがスマホに送られてきてやっと決済へ!
100ルピーに税金が加わり、合計122.87ルピー(約221円)でした。これで、やっと第一段階「IRCTC登録」の完了です。
最後のスマホ認証がなかなかやっかいのようで、「コードが送られてこない」「コードが届くまで数時間~1日かかった」などの情報を見かけます。
もしうまくいかなかったら、私のように後日マイアカウントからやり直してみるのもありかもしれません。
IRCTCアカウント登録がうまくいかない人を多く見かけます。(私の友人もできなかった)
IRCTCに限らず、インドとのお付き合いは運と根気が必要です。諦めずに、がんばってください!
2、アプリ「ixigo」をダウンロード
IRCTCでもチケット予約はできますが、中には「日本のクレジットカードだとできなかった」という声もあります。(IRCTCに限らず、インドでは使えるカードの相性もあるので、何枚か使い分ける必要があります)
また、アプリixigoはとても使い勝手がよかったので、私はこちらをおすすめします。
3、アプリ「ixigo」で予約
まずは列車検索。今回はチェンナイからコーチン(エルナクラム駅)までの列車を予約したいと思います。
駅名または地名で検索すると、以下の画面になります。
いろんな種類の列車が出てくるので、どれかを選択します。今回は、一番下の「DHN ALAPPUZHA E(列車名)」の2A(2等寝台)を選びました。
画像を見ておわかりのとおり、席があるものは緑で「AVL 0003」とあります。これは、「残り3席」という意味です。
黄色で「WL 1」となっているものは、「キャンセル待ち1席」です。
列車を選択すると必要項目を入力する画面になります。ここで、IRCTCアカウントのIDが必要になるのです。
- IRCTCのアカウントIDを入力。
- Select Travellersに乗る人の情報を入力。今回は友人と一緒なので、2人分の氏名や年齢を入力。
さらにスクロールして、「Contact Details」の項目へ。
- 電話番号。頭の「0」を抜いた10桁を入れます。
- メールアドレス
- Billing Addressはなぜか自動でチェンナイの住所に。ここはいじらなくても大丈夫でした。
- 旅行保険をつけますか?にチェックしました。こちらは任意です。
さらにスクロールして「Get Free Cancellation!」へ。
一人305ルピー(約549円)払えば、キャンセル料が返ってくるとのこと。こちらを選択しないと、別のよくわからないパスワードを求められて決済できませんでした。
そのため、キャンセル保険は実質必須。
ここまできたら「Proceed To Pay」をタップし、決済に進みます。
列車情報と合計金額が表示されています。
- UPI→空欄でOK
- カード情報を入力します。(日本のクレジットカードでOK)
クレジットカードは決済できるカードとそうでないものがありました。一度ダメでも何枚か試してみましょう。
あと少しです!
ユーザーIDは自動で表示されているので、パスワードと表示されている文字を入力して、決済します。
この画面になったら予約完了です!
「E TICKET」をタップすると、以下のチケット画面が出てきます。
列車に乗って、駅員さんにチケット提示を求められたら、この画面を見せましょう。(パスポートだけでOKの場合もありました)
なお、Eチケットは登録のメールアドレスにも送られてくるので、そちらを使用してもOKです。
アプリ「ixigo」の注意点
とても便利なアプリixigoですが、デメリットもあります。
インド鉄道には「外国人枠」があり、その名のとおり外国人専用に割り当てられた席が用意されています。
インド鉄道は席の争奪戦です。人気車両は早めに売り切れてしまいますが、外国人枠は競争率がそこまで高くなく、席を確保しやすいのです。
ixigoではこの外国人枠の利用ができず、インド人と同じ条件(General)でしか取れません。
そのため早めに購入するか、無理な場合は、駅か旅行会社で外国人枠を使って購入してもらいましょう。
ただ、2023年のインド旅で私は合計7回鉄道を利用しましたが、すべてixigoで確保できました。行く前はチケットが取れるのかが不安でしたが、列車の種類が多いので、直前の購入でも案外なんとかなりました。
それでも、列車の購入は早めにすることをおすすめします!
登録は地獄。でも使えるようになると天国のインド鉄道オンライン予約
以上が、オンラインでインド鉄道予約をする方法です!
アプリixigoでは毎回キャンセル保険をかけなければいけないのですが、数100ルピーです。(今回は300ルピーでしたが、列車料金によって異なります)
旅行会社に払う手数料よりは安いですし、なによりチケットを取りに行く手間がかかりません。インドでインターネットが使える環境であれば、その場でポチポチっとチケットが取れてしまうのです。やはり利便性は抜群……!
インドで使えるSIMカードについてはこちら。
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最初の登録はインド特有のわずらわしさがあり、諦めてしまう人もいるのですが、オンラインで鉄道予約ができるのは本当に便利です。
そして、日本からも予約できるので「日本にいる間にチケットを確保しておきたい」というニーズにも対応できるようになりました。
実際、私もインド入国の3日目には移動する予定を組んでいたので、日本から予約して準備しました。以前はできなかったことなので、本当に夢のようで……!
私の経験がこれからインドに行くあなたのお役に立てればうれしいです。
ぜひ快適なインド旅を!
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