「こんなに違うの⁉」私が感じた南北インドの違い・総まとめ

「こんなに違うの⁉」私が感じた南北インドの違い・総まとめ カルチャー
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インドでバックパッカー&働いた経験もある、インドLOVERあきえです。

2023年10~11月、約5年ぶりにインドを訪れました。そして、今回は南インドも巡る旅。

詳しくは「インド旅行記」をご覧ください。

インドとのお付き合いは10年になる私ですが、南インドはほとんどはじめて。(カルナータカ州のマイソールにだけ行ったことがある程度)

インドの経験はそれなりにあるものと自負していましたが、今回南をまわって驚いたことがたくさんありました。

インドは広い……!

「同じ国なのにこんなにも違うのか」と何度思ったことか。

ということで、私が感じた南北インドの違いをお届けします。

1、南インド料理はやっぱりおいしかった……!

今回の南インドで、楽しみにしていたことの一つが「南インド料理」。

ミールス
南インドの定食「ミールス」

以前、唯一訪れたマイソールで、なにを食べてもおいしかったことがとても印象に残っていて、今回は南インドのご飯を存分に満喫したい!と思っていました。

結論から言うと、期待通りなにを食べてもおいしかった……!

北と南の違いをかんたんに説明すると、

  • 北インドは小麦粉食がメイン
  • 南インドは米食がメイン

というのが大きく異なる点です。

加えて、北は油やバターをたっぷり使用し、濃厚こってり系、揚げ物も多いのが特徴。

南は水分多めのサラッとしたスープ状のものが多く、ココナッツやタマリンドといった南ならではの食材を使っているのも特徴です。

南インドの方がヘルシーかな、と思います。(私は濃厚こってりな北インドも好きなんですけどね!)

実際に食べた激ウマ南インド料理は、こちらの記事で紹介しています!

あわせて読みたい【インド旅行記2023③】南インド・チェンナイの魅力~人とご飯編~

2、英語の通じる確率が違う

北インドでは、ローカルマーケットやタクシー・オートリキシャのドライバーは英語ができない率が高かったんです。

オートリキシャ
オートリキシャ。地域によって色が異なる。

そのためいつも身振り手振り、わずかなヒンディー語を使い、なんとなくのフィーリングでコミュニケーションを取っていました。それでも意外となんとかなる。

でも、なんとかならないこともあって、一番困ったのはUberを呼んだときでした。

空港や鉄道駅など、人がたくさん集まっている場所だと落ち合うのが大変。そこで、ドライバーから電話がかかってくることもあるのですが、相手は英語ができない……!

近くにいるインド人に助けを求め、代わりに会話してもらった、なんてこともありました。

さらに今回のインド滞在時、デリーでガイドブックに載っているほど有名なレストランで食事をしたときのことです。

カリーム・レストラン
オールドデリーにある有名店「カリーム・レストラン」

一緒に行った友人の1人が、にんにくが苦手だったため「ノーガーリック」と注文。

しかし「ガーリック」が通じない!

ガーリックをヒンディー語でなんと言うかなんて当然知らないので、笑ってその場をごまかすしかありませんでした。(友人はなんとか食べてた)

ローカルのマーケットならまだしも、こんなに有名で外国人も多く訪れるレストランで「ガーリック」が通じないとは……。結構、衝撃でした。

一方の南インド。

ローカルマーケットの人も、オートリキシャのドライバーも、その辺を歩いている人も、みんな英語が話せる!

もちろん完璧な英語ではありませんでしたが、それでも問題なく意思疎通ができるレベル。

これは、結構驚いた北インドとの大きな違いでした。

3、人間性が違う

噂で「世界三大ウザい国」というのを聞いたことがあります。

モロッコ・エジプト・インドの3か国だそうです。(あくまでも噂です。信じるかどうかはあなた次第)

しかし、そう言われるのも納得。

北インド、特に観光地のインド人は押しが強く、こちらがどれだけ言ってもついてくる「ウザさ」がすごいんです。

世界中のバックパッカーが集まるデリーの有名なエリア「パハール・ガンジ」を歩けば、3分に1回は話しかけられる、断っても押し売りしようと5分以上勝手についてくる、など日常茶飯事。

インド人の押しの強さに負けて、断れない日本人は多いはず。

当初は私もその1人で、サイクルリキシャのドライバーに勝手にガイドをされて最後にガイド料を請求される、なんて痛い目にも遭いました。

そんな北インドを経験していた私。「南インドは人がいい」とは聞いていたものの、5年ぶりのインドということもあって、さすがに最初は身構えていました。

ところが、チェンナイの空港に着いても、誰も話しかけてこない。

タクシードライバーの押し売りもない。

……あれ?なんか違うぞ??と、早々に北との雰囲気の違いを感じました。

街を歩いても、北インドのように次々と話しかけられることも、無遠慮な視線を投げかけられることもなく、日本と同じような感覚で街を散策できました。

南インドの人は穏やかで、向こうからグイグイくることはないものの、こちらからなにか尋ねると、とても気持ちよく応えてくれます。

それも、はにかんだ控えめな笑顔で。

南インドの人
おだやかな人が多かった南インド

北インドはぶっきらぼうな人が多かったので、こんな温かい対応をしてくれる南インドの人々に感激しました。

南インドの人はおだやかで、ちょっと控えめなところが日本人にも似ているとすら感じたのです。

4、ゴミの多さ

これまでインドでは、街中にゴミがあふれているのを目にしてきました。ゴミ山で、牛や犬が食べ物を漁っているのも日常の風景。

ゴミをあさる牛
ゴミをあさる牛(北インドにて)

ところが南インドにいて、あるとき「あれ?そういえばあんまりゴミを見ていない」と気づいたのです。

南インドではあまりゴミを見かけず、街がきれいな印象を受けました。

これは南インド人の人間性とも通じるものがあるのかもしれない、と私は思いました。彼らを「日本人に似ている」とも感じたので、ゴミをポイ捨てしない意識も私たちと共通しているのかもしれません。

また、南インドはキリスト教徒の割合が高いため、これもゴミ問題と関連しているのかもしれませんね。

カーストのあるヒンドゥー教では、街中のゴミを掃除するのは主に身分の低い人の仕事です。以前、インド人になぜポイ捨てするのか尋ねたところ「街にゴミがなくなったら彼らの仕事がなくなるだろ」と言っていたことが思い出されます。(インド人全員の意見ではありません)

5、湿度と砂埃

インドは広いため、北と南では緯度もだいぶ異なります。

そのため気候の変化は大きく、南は年中暑い常夏ですが、北には寒い冬があります。

私が訪れたのは、10~11月。南は気温も高かったのですが、湿度もすごかった。洗濯物がなかなか乾かず、私のくせ毛も荒れ放題でした。(くせ毛は、超優秀な湿度センサーです)

ヤシの木
ヤシの木がそこら中にある南インド

一方の北インドは冬で、寒い上に乾燥がすごい。

肌も髪もパリパリに乾燥し、私は足全体がウロコのように……(汚くてすみません)

それに加えて砂埃がすごいんです。北インドには砂漠もあるため、砂が飛んできます。窓が空いた列車に数時間でも乗れば、髪も顔もすべてがジャリジャリになり、不快指数マックス。

洗濯物は、数時間ですぐにカラッと乾いてしまうので、そこはよかったんですけどね……

このように北と南では大きく気候が異なるので、インドを訪れる人は注意が必要です。

北インドも大好きです!

こうやって書いてみると、「え、北インド嫌じゃん」って思われてしまいそうですね。

私は北インドの経験が長く、今回ほぼはじめての南インド。はじめての南インド体験に感動したため、このような書き方となってしまいました。

でも、私は北インドも大好きなんです!

北は「人間がウザい」と書いたものの、私は暑苦しい北インド人のコミュニケーションも好きです。(外国人を騙そうとする悪いヤツは当然ダメだけどね!)

北も南もそれぞれに異なる魅力があることを、最後にお伝えしておきます。

インドって本当におもしろい!

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あきえ

2013年にはじめてインドに渡り、半年間のバックパッカー旅中に現地で仕事を見つけ、ニューデリーに移住、2年間滞在。帰国後もインドのボリウッドダンスや刺繍を学び、インドの文化に魅了され続けています。現在はライター・ダンサーとしてインドに関する情報を発信中。

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