ヒンドゥー教の聖地・プシュカルのディワリがやばかった

ヒンドゥー教の聖地・プシュカルのディワリがやばかった
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インドでバックパッカー&働いた経験もある、インドLOVERあきえです。

ヒンドゥー教の聖地であり、インド各地から巡礼者が訪れる街「プシュカル」。

私は、ここプシュカルでヒンドゥー教最大のお祭り「ディワリ」を経験しました。ディワリは「光の祭典」とも言われ、オイルランプを灯して神様を祀るお祭り、なのですが……

一方で、花火や爆竹で盛大に盛り上がることでも知られています。

……とにかく、この爆竹がやばかったんですよ……

というわけで、プシュカルのディワリについてレポートします!

ヒンドゥー教の聖地プシュカル

ラジャスタン州に位置するプシュカルは、小さな街です。プシュカルへ行くには、隣町のアジメールからバスかタクシーで約30分の道のり。

アジメールまでは、ニューデリーから列車で約6時間ほどかかります。

プシュカルは、ヒンドゥー教で5大巡礼地とされている場所。街の中心にあるプシュカル湖では熱心に沐浴をする人々の姿が見られます。

プシュカル湖
プシュカル湖で沐浴する人々

そして、プシュカルはインドでも数少ないブラフマー神を祀る寺院があります。大理石が美しい寺院の前は、常に巡礼者でごった返していました。

ブラフマー寺院
ブラフマー寺院

そんな「聖地」であるプシュカルですが、外国人観光客も多く、外国人向けのレストランやアパレルショップ、雑貨屋さんも多いのが特徴。

街自体はそこまで大きくありませんが、同じく外国人の多いバラナシより、もっと落ち着いた雰囲気です。バラナシほどウザいインド人は多くなく、のんびりできる雰囲気があり、私は気に入っています。

「光の祭典」ディワリはどんなお祭り?

プシュカルに滞在したのは2023年11月上旬。ちょうど「ディワリ」の時期です。

ディワリとはヒンドゥー教のお祭りで、毎年10、11月頃に5日間続きます。(日程はヒンドゥー歴に則っているため、毎年変動)

ディワリは「光の祭典」とも言われ、人々はオイルランプを灯して神様に捧げます。

プシュカルのディワリ
神様にオイルランプを捧げる人

よく見たのはたくさんのオイルランプをお盆に載せて、一つひとつ神様に捧げてまわる人々。街中には大小さまざまな神様がおり、人々はその神様をまわって、一つずつオイルランプを供えていました。

その様子がわかる動画がこちら↓

そして、プシュカル湖にたくさん並ぶランプはなんとも美しかったです。

プシュカルのディワリ
プシュカル湖のオイルランプ。湖に浮かぶオブジェはライトアップされている

見知らぬ人同士でも目が合えば「ハッピーディワリ!」と言い合い、なんだかそれだけで幸せな気持ちになったものです。

ディワリスイーツで盛り上がりまくり

ディワリは神様に祈るだけではなく、ギフトの贈り合いの時期でもあります。

街はディワリ商戦で活気づき、この機会に買い物に精を出すインド人でどこも大にぎわい。そして、おしゃれに着飾っている人も多く、街全体からウキウキした感じが伝わってきます。

私は「クリスマスと正月がいっぺんに来た感じ」だと思っています。(ちなみインドの年末年始は特に何もない普通の日)

そして、ディワリギフトとして欠かせないのが、スイーツです。

プシュカルでも、ディワリになるとスイーツ屋さんが大きなひな壇にびっしりとスイーツを並べ、カラフルな見た目も相まって豪華絢爛。

ディワリスイーツ
壇上に並ぶディワリスイーツ。手前の箱に詰めていく

こんなスイーツ屋さんが何軒も続いているのです。

私も、お土産屋さんで買い物をしたときに、ディワリスイーツのおこぼれに預かりました。

ディワリスイーツ
お店でもらったスイーツ

めっちゃ甘い!ものもあれば、お、これはなかなかいけるかも?っていうものもありました。

インドスイーツは甘すぎるので、私は基本的にあまり好きではないのですが、日本人でも好きな人もいますよ!

爆竹がやばすぎる

そして、最後にこちらです。

そう、とにかく爆竹がやばいんです。

ディワリでは花火や爆竹で楽しむのが慣例で、数日間あっちこっちでバンバンバンバン……。本当にものすごいんです。

しかし、インドではこのディワリの花火・爆竹が大気汚染の原因でもあると言われ、首都ニューデリーでは爆竹の販売を禁止するほど。(インドの大気汚染は世界でもトップレベルで、深刻な状況です)

「花火なんかで大気汚染の原因になるの?」と疑いたくもなりますよね。

でも、インドでディワリを体験すると、数日間、昼夜関係なくあちこちでバンバンと打ち上げまくっているのを見て、「これをインド各地でやってるんだったら、そりゃ空気も汚れるわ……」と納得してしまうほどものすごかったです。

花火だけなら、まだいい。

爆竹がとにかく、やばかった。

道端で、子どもたちは人がいようがお構いなしに爆竹をバンバンやりまくって遊んでいるんです。

しかも、数年前に体験したときより爆竹の威力上がってない……?と思うほど、音量がすごくて。(2014年もディワリのときにプシュカルに滞在しましたが、パワーアップしてる気がする)

近くでやられると鼓膜がやられそうだし、なにより突然なので、心の底からびっくりします。

私はこれが本当にダメでした。360度どこから襲ってくるかわからない爆竹の音に、もう心臓が持たない……というほどで。

ビクビクする私をよそに、子どもたちはケラケラ笑っています。このときは、まじで子どもが悪魔に見えたよ……

ディワリ期のプシュカルに行く際は、爆竹に気を付けて!

そんなわけで、プシュカルのディワリはだいぶ激しいので、この時期に行く人はぜひ覚悟を決めてきてください。街によっては、ここまで激しくないところもあると思います。

オイルランプや祈る人々の姿を見られるのは、とっても素敵なんですけどね……(こっちだけにしてほしい)

特にプシュカル湖に並ぶオイルランプは、ここで、この時期でしか見られないものなので、とても貴重だと思います。

プシュカルのディワリを体験してみたい人は、ぜひチャレンジしてみてね!

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あきえ

2013年にはじめてインドに渡り、半年間のバックパッカー旅中に現地で仕事を見つけ、ニューデリーに移住、2年間滞在。帰国後もインドのボリウッドダンスや刺繍を学び、インドの文化に魅了され続けています。現在はライター・ダンサーとしてインドに関する情報を発信中。

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