インドで女性の一人旅は危険?気を付けるべきポイントと対策

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インドでバックパッカー&働いた経験もある、インドLOVERあきえです。

「インドの一人旅は危険」
「インドに女一人で行くなんて無謀」

インターネットでちょっと調べると、こんな声が山ほど出てきます。

これらは事実でもありますが、女性の一人旅は不可能ではありません。

実際、私は女一人でインドを旅しましたし、他にも一人で旅をしている日本人女性にたくさん出会いました。

「インドの情報を調べれば調べるほど怖くなる」

その気持ちもわかります。

実際、私ははじめてインドに行く時、あまりにもネガティブな情報を見すぎて、チケットを取っていたにもかかわらず「怖すぎる。やっぱり行くのやめようかな……」なんて思っていました。

でも、情報を調べること自体が、インドを安全に旅する第一歩になります。

この記事では、

  • 女一人でバックパック旅をした
  • 旅の途中で仕事を見つけ、そのままニューデリーに住んだ

経験を持つ私・あぬが、女性一人で楽しく、安全にインドを旅するポイントをお伝えします。

女性のインド一人旅は可能

北インド・ラダックに向かう途中
北インド・ラダックに向かう途中

結論から言うと、女性のインド一人旅は可能です!

しかし、安全で平和な日本とは違い、インドの治安は決してよいとは言えません(これはインドに限ったことではないけれど)。

「日本ではない」ことを念頭に置き、緊張感を持っておくことは大前提。

けれど、気を付けるべきポイントさえ押さえておけば、女性一人でもインドを楽しく周れます。

次からは、具体的な気を付けるポイントと対策を紹介します。

気を付けるポイント

デリーの空港突破は最難関

まず、多くの人が利用するであろうニューデリーの空港。ここで騙されることが非常に多く、まずは無事に空港を抜けてホテルまでたどり着くことが大きなミッションです。

有名な手口は、空港から市内へ行くタクシー。

「今日はデモをしているからホテルまでの道が通れない」などと嘘をつき、旅行会社に連れていくケースが後をたちません。

しかも、その手口は功名で、ドライバーがホテルに電話し、ホテルの人からも「今日は泊まれない」などと言われるのです。この電話の相手もグルです。

そして、「政府公認の旅行会社に連れていく」と言って(これも嘘)、高額のパッケージツアーを組まされるのです。

こんな手口に巻き込まれないために、デリー空港から安全に移動するには以下の方法があります。

メトロ「エアポート・エクスプレス・ライン」を使う

デリーはメトロ(地下鉄)が発展しており、空港から市内へ移動するラインがあります。空港のゲートを出ると「Metro」という案内板が出ているので、それに従っていけば乗り場までたどり着けます。

多くの客寄せインド人たちが声をかけてきますが、冷静に無視しましょう。メトロは新しくきれいで、しつこい客寄せもいないし、快適に市内まで移動できます。

しかし、デリーに到着するフライトは深夜便が多いため、メトロの営業時間外の場合も。そんな時は次の手段です。

プリペイドタクシーを使う

こちらは私がはじめてインドに行った2013年に使い、安全に移動できた手段です。

メータータクシーとは違い、スタンドで行き先を伝えて先に料金を支払うため、ぼったくられる心配はありません。当時の『地球の歩き方』でも、推奨されていた手段です。

しかし、現在はタクシー配信アプリも普及し、当時と状況が変わっているため、今もこの方法が有効かは定かではありません。

旅行会社に空港ピックアップを頼む

日本の旅行会社で、空港ピックアップのみを手配してくれるサービスもあります。

深夜便でデリーに到着する場合、こちらが一番安全で確実な手段かもしれませんね。

日本語で話しかけてくるインド人には要注意

デリーやアグラ、バラナシなどの有名な観光地には、日本語で話しかけてくるインド人がたくさんいます。

まず、日本語を話すインド人は信用しないことです。

彼らは日本人と仲良くなったふりをして、慣れてきた頃に騙してきます。

中には、本当に日本語を勉強していて、純粋に日本人と話したいという人もいますが、それはごくごく少数。

特に、まだインドに慣れていないはじめのうちは、日本語を話すインド人は全員無視するくらいの気持ちでいる方がよいでしょう。

日本人は強く断ることが苦手な人が多いと思います。私も最初の頃は、「こんなこと言ったら悪いかな」と思い、はっきり断れずあいまいに濁したりしていました。

しかし、インド人は本当にしつこい!

こちらがあいまいな態度をしていると、いつまでもついてくるので、はっきり「NO」と言う勇気を持ちましょう。

簡単に人を信じない

これはちょっと冷たく聞こえるかもしれませんが、はっきり言います。

日本人はちょろいと思われています。詐欺を働くインド人からすると、日本人はまさにカモなのです。

異国の地、特にカオスなインドでは、気を付けすぎてもやりすぎなことはない、くらいの気持ちでいる方がよいと思います。

バックパッカーの聖地「パハールガンジ」
バックパッカーの聖地「パハールガンジ」しつこい客寄せも多い

親しくなったふりをして、食べ物や飲み物に睡眠薬を混ぜて盗みを働く手口もあります。

常に「この人は信用できるか?」を考え、判断する力が必要です。しかし、人を見分けるのは、インドに行ったばかりの頃は難しいでしょう。

だからこそ、いい人そうに見えても簡単には信じないで警戒することが大事です。

旅に慣れてくれば「この人は大丈夫だな」と、なんとなくわかってくるようになりますよ。

インドで安全に過ごすための対策

これまでに述べたポイントを押さえつつ、具体的な対策は何か?をご紹介しますね。

騙される手口を知っておく

インターネットやガイドブックには、インド人がどのような手口で騙そうとしてくるのか、情報がたくさん載っています。先に挙げたデリー空港の手口も、より詳しいことが書いてあるでしょう。

これらの情報を集め、少しでも多く頭に入れておきましょう。

情報=安全です。

あらかじめ詐欺の手口を知っておけば、回避できることはたくさんあります。

服装

インドではなるべく露出した服装は避けることをおすすめします。特に、女性が足を出すことはよく思われていません(ムンバイなど都市部では徐々に変わってきていますが)。

露出の多い服は「襲ってください」と言っているようなもの。

また、ヒンドゥー教の寺院などに入る際、頭を覆わなければいけない場合があります。インドでは「ドュパタ」というスカーフを使う女性が多く、寺院で頭を覆うのはもちろん、埃よけにも使えます。

ドゥパタ
ドュパタを巻いています

インドらしさも感じられるので、現地で購入するのもおすすめですよ。

夜道と路地裏は歩かない

これはインドに限らず、海外全般で言えることでしょう。

夜道で女性の一人歩きは絶対におすすめできません。細い路地裏も同様です。

インドではナイトライフの楽しみはあまりないので、夜はおとなしくホテルやゲストハウスで過ごしましょう。

南京錠を複数用意しておく

南京錠は、自分の荷物に付けるだけではなく、部屋の鍵としても使えます。

ホテルでは使い道はないかもしれませんが、安いゲストハウスに泊まる場合、用意された鍵はあまり信用できません。

そこで、自分の用意した南京錠で部屋をロックするのに使います。小さくて、かさばるものでもないので、複数持っていくことをおすすめします。

有名な観光地より、のどかな場所を選ぶ

外国人にも人気の観光地は、その分悪事を働くインド人も多いのが現実です。

デリー、アグラ、ジャイプール、バラナシなどは、詐欺師やしつこい客寄せなどで疲れてしまうこともあるでしょう。

私はこういった観光地よりも、落ち着いた雰囲気のある街に滞在するのが好きでした。

たとえば

・リシケシ(ヨガで有名)
・プシュカル(ラジャスタン州にあるヒンドゥー教の聖地の一つ)
・ラダック地方(北インドの高地にあるチベット仏教徒が多い地域)
・カッチ地方(グジャラート州で伝統工芸品が有名な地域)

などなど

プシュカルでらくだに乗るインド人
プシュカルではらくだにも乗れる
カッチのインド人と牛
カッチは本当に穏やかでのんびり

これらの街は、観光地よりものんびりとしていて、過ごしやすい場所でした。有名な観光地もいいですが、ちょっと違ったところを訪れてみるのもおすすめです。

また、一般的に「北インドの人は性格が荒めで、南インドはのんびりしている」と言われます。

私はまだ南インドにはほとんど行ったことがないのですが、唯一行ったマイソールは、北インドと違い客寄せで声をかけられることはほとんどありませんでした。

今年はじめて南インドに行く予定なので、またレポートしたいと思います!

女性のインド一人旅は気を付けるポイントを押さえてていこう!

私自身、インドで危険な目にあったことはありません。(軽めにぼったくられたことはありますが。笑)

インドでは危機感を持ち、気を付けるべきポイントを押さえましょう。

でも、あまりガチガチになりすぎず、警戒心を持ちつつも、時にはインドの大いなる流れに身をゆだねてみるのもありだと思います。

安全に、そして目一杯インドを楽しんでください。

あなたの一人旅の参考になれば幸いです。

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あきえ

2013年にはじめてインドに渡り、半年間のバックパッカー旅中に現地で仕事を見つけ、ニューデリーに移住、2年間滞在。帰国後もインドのボリウッドダンスや刺繍を学び、インドの文化に魅了され続けています。現在はライター・ダンサーとしてインドに関する情報を発信中。

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