【インド旅行記2023⑧】警察のお世話に⁉ムンバイのダーダル駅は迷宮だった

【インド旅行記2023⑧】警察のお世話に⁉ムンバイのダーダル駅は迷宮だった
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インドでバックパッカー&働いた経験もある、インドLOVERあきえです。

前回は、ムンバイのホテルで悲惨な目に遭ったことを紹介しました。

いろいろとハプニングに見舞われたムンバイを出て、今回はいよいよグジャラート州ブージに向かいます!

……なのですが、この鉄道でまたトラブルが発生します(泣)

一難去ってまた一難。

どれだけインドに慣れていても、やはりインドは甘くありません。

トラブルの記事ばかりで、すみません。しかし、これがインド旅のリアル。そして、注意喚起の意味も込めてご紹介したいと思います。

今回は、特にインド都市部で鉄道を利用する際は注意しておきたいことを、私の体験談とともにお伝えします。

2023年10~11月までインドに行ってきました!

5年ぶりのインド。
そして、今回ははじめて南インドも旅します。

【旅の全行程】
チェンナイ

コーチン

コヴァーラム

予定外のムンバイ

ブージ(カッチ)

ジョードプル

プシュカル

デリー

インドを南から北に縦断する壮大な旅のプランです。移動がうまくいくのか?ハラハラしながら旅をしました。

インド鉄道に関する記事は、以下も参考にしてくださいね。

あわせて読みたい【インド旅行記2023⑤】インド鉄道の乗り方・完全ガイド!
あわせて読みたいインド鉄道予約・オンラインでチケットを取る方法【2024年完全版】

インドの都市部には、たくさんの駅がある

まずインド鉄道についてですが、都市部には長距離列車が乗り入れる駅がたくさんあることをお伝えしておきます。

今回の出発地は、インド第二の都市ムンバイ。

いくつか主要駅がありますが、日本人が利用するであろう駅は以下の3つです。

  • チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(Chhatrapati Shivaji Terminus R. S.)
  • ムンバイ・セントラル駅(Mumbai Central R. S.)
  • ダーダル駅(Dadar R. S.)

ちなみに、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅は通称「CST」とも呼ばれ、美しい建築も見どころで、ムンバイの観光名所にもなっています。

チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅

ムンバイだけではなく、首都デリーや他の都市部でも主要駅がいくつかありますので、自分が利用する駅を間違えないように注意しましょう。

ホテルからダーダル駅までの移動

今回の出発地はダーダル駅。ここからグジャラート州ブージまで、約15時間の寝台列車での移動です。

まずホテルからダーダル駅まで移動。

ホテルでどうやって行くのがいいか聞くと、「すぐ近くにメトロの駅があるから、そこでアンデリ駅まで行って、そこから列車に乗るといいよ」と教えてもらいました。

渋滞の激しいムンバイでは、タクシー移動は避けるのが吉。

そして、近年インドでは首都デリー以外でもメトロの整備が進んできたようで、ムンバイでもまだラインは少ないものの運行しています。

ムンバイのメトロ
ムンバイのメトロ

しかも、まだ新しいからなのか利用者は少ない印象。ガラガラのメトロに乗り、無事に乗り換えもできてダーダル駅までは順調に到着できました。

ダーダル駅までかかった金額
  • メトロ 20ルピー(約36円)
  • 列車 10ルピー(約18円)
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ムンバイでは特にやることがなかったので、駅周辺でランチを済ませても出発2時間前と超ゆとりを持って到着しました。

そのはずなのに……

ムンバイ・ダーダル駅は迷宮だった

結論から言うと、私はダーダル駅で1時間以上彷徨いました。

なぜ列車が見つけられなかったか?なにが難しかったのか?順を追ってご紹介します。

1、大きな電光掲示板がない

駅に着いたら、まずは自分のプラットフォームを探す必要があります。

鉄道の乗り方についてはこちら。

参考記事【インド旅行記2023⑤】インド鉄道の乗り方・完全ガイド!

しかし、ダーダル駅には他の駅にはたいていある、大きな電光掲示板がありませんでした。

チェンナイ駅の電光掲示板
チェンナイ駅の電光掲示板。だいたいこのような大きな掲示板があるが……

代わりに、見つけにくい小さな掲示板があったので、そこで自分の列車のプラットフォームは「7」であることを確認しました。

2、ムンバイには主に3路線ある

プラットフォーム7に着き、周りにいる人に尋ねます。

電光掲示板でも確認しますが、プラットフォームに着いたら周りにいるインド人にここで間違いないか必ず確認しています。

しかし、尋ねた人は「君の列車はウェスタンだからここじゃないよ。ここはセントラルだからね」と言うではありませんか。

そう、ムンバイには3線路あり、

  • ウェスタン・レイルウェイ
  • セントラル・レイルウェイ
  • ハーバーライン

と分かれているようなのです。

尋ねた人によると、私の列車は「ウェスタン・レイルウェイ」のプラットフォーム7であり、今いるのはセントラル・レイルウェイのプラットフォーム7とのことでした。(ややこしい!)

3、駅が広すぎる

というわけで、ウェスタン・レイルウェイを探しますが、まずこのダーダル駅が広すぎる!

線路が並び、その上の橋を渡って移動するのですが、端から端まで歩いて10分くらいかかります。プラットフォームも1~12くらいまでありました。

ダーダル駅
ダーダル駅の橋。幅も広く、端から端までかなり長い

それも、セントラル・レイルウェイだけで、です(おそらく)。

しかし、端から端まで歩き、スタッフに尋ねても、みんな「ここはセントラルだからウェスタンに行け」と言います。

ウェスタンはいったいどこにあるの……?

何往復もして、何人に聞いても一向にウェスタンの場所がわからないのです。

私は途方に暮れました。

4、ポーターもいない

「こうなったら奥の手だ!」と思い、ポーターを探します。

ポーターとはインドの鉄道駅にいる、荷物を運んでくれる人のことです。赤い制服を着ていることが多いと思います。

自力で見つけられないのならば、ポーターにお金を払って荷物を運んでもらいつつ、プラットフォームに連れていってもらうしかないと思ったのです。

しかし、こういうときに限ってポーターが見当たらない!

今度はポーターを探してひたすら歩きます。

すると、一人だけ見つけました!

しかし、私の列車を言うと「5キロ先だ」などと言うではありませんか。

いくら広大な駅だからといって、5キロも離れているなんてことはあり得ません。言ってきた金額も高かったので「こいつは信用ならん!」と憤慨。

……そして、また一人でとぼとぼ歩き出すのでした。

5、警察のお世話になる

駅のスタッフに聞いてもわからない、ポーターもダメ、いったいどうしたらいいんだ……。万事休す。この時点で1時間以上彷徨っていて、焦り始めます。

ふと、駅構内に警察の詰所のようなところを見つけました

「ここしかない……!」そう思い、中へ入ります。

中には、たくさんの警察官がいました。

おじさん警察官に「どうした?」と聞かれ、事情を説明します。おじさんは、面倒くさそうに「自分でなんとかしろ」みたいなことを言ってきました。

しかし、1時間以上も見つけられなかった私は「もうここしかないんだよ、お願い助けて!」と思い、必死に助けを求めます。

必死さが伝わったのか、おじさんが女性警官になにやら目くばせします。

すると、女性は「着いてきて」という顔をして歩き始めました

「ああ……!案内してくれるの⁉助かった……」と、私はこの時点でかなり安堵しました。

6、結局ウェスタンはどこだったのか

女性警官について行くと、途中までは私が何度も彷徨った橋の上を歩いていきます。

「やっぱりこっちなんだ……でも、どこにあるの?」と思いながらついて行くと、途中でスッと横に曲がりました。

そこにはエレベーターがあったのです。

小さくて、わかりにくく、なんの案内も書いてありませんでした。(少なくとも、英語でのわかりやすい案内はなかった)

エレベーターで下に下りると、そこには今までまったく発見できなかったプラットフォームがありました。

「こんな案内もなにもないところ、外国人にわかるか、ボケー!!」

と心の中でつぶやきながら、女性警官にお礼を言って別れました。

インドでは、英語表記は一般的です。特にムンバイのような大都市の駅では、必ず英語での表記があるはずですが、ウェスタン・レイルウェイの案内は見つけられませんでした……

インド都市部の鉄道駅は、さらに時間の余裕を持って

ようやくプラットフォームに着いた頃は、出発予定時刻の30分前でした。

2時間も余裕を持って駅に着いたのに、それだけの間、彷徨っていたのです。

列車はすでに到着していて、焦りながら乗り込みました。自分の席について、やっと大きなため息をついて落ち着きました。

インド鉄道
やっとたどり着いたブージ行きの列車

インドの鉄道駅では、このようなこともあります。

特に、都市部の大きな駅はプラットフォームがいくつもあるところも多いので、早めに行くに越したことはありません。

それとも、列車利用が特に盛んなムンバイ特有のことなのかもしれませんが。(ニューデリー駅はこんなにわかりにくくなかった)

逆に地方の駅だと線路が2つしかないような駅もあります。そういう駅ではほぼ迷子になることはありません。

自分の利用する駅がどのくらいの規模なのか、前もってホテルのスタッフなどに聞いておくとよいですね。

安全に、インド鉄道旅を楽しんでください!

※当サイト内の金額は当時の為替レートで記載しています。

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前回の記事【インド旅行記2023⑦】ムンバイのホテル予約で大失敗!

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あきえ

2013年にはじめてインドに渡り、半年間のバックパッカー旅中に現地で仕事を見つけ、ニューデリーに移住、2年間滞在。帰国後もインドのボリウッドダンスや刺繍を学び、インドの文化に魅了され続けています。現在はライター・ダンサーとしてインドに関する情報を発信中。

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